2008年6月8日

秋葉原の通り魔事件には、憂鬱な気分になりました。

最近日本では奇妙な事件が増えているような気がします。硫化水素による自殺がはやったり、無差別事件が横行したり。

私は1990年のバブル崩壊あたりから、たがが外れてきて、1995年のオウム真理教事件で頂点に達したような気がします。しかし、毎年の自殺者が3万人を超すというのは、やはり異常な事態です。毎日82人が自殺していることになりますから。

戦後日本は、西ドイツと同じく、奇跡的な経済復興を果たしました。私が生まれた昭和30年代に比べると、とてつもなく豊かな国になりました。しかし、この半世紀に我々は繁栄の代償として、なにかを失ってきたような気がいたします。

特に所得格差の拡大、弱者を切り捨てる傾向に、そういった流れを感じます。小泉首相はその流れを加速しましたが、小泉改革によって格差社会化が始まったわけではなく、最も以前から始まっていたような気がします。

そう考えるのは私だけでしょうか。